第1回薫習庵琴古流尺八演奏会
 
 
12月5日は西宮北口で、第1回薫習庵琴古流尺八演奏会でした。素敵なホールで演奏ができて、貴重な経験になりました。一年研究した、「御山獅子」を、もう一度暗譜で吹きました。同じ曲に、長い時間を掛けて研究した事はやはり正解だったな、と痛感しました。じっくり研究するうちに、その曲は体に染み入って来ると感じました。そうすると、合奏でも、柔軟に対応ができるようになります。譜面を見て吹くとは全く別の世界です。その世界で安心できるようになるまではかなり時間掛かるのですが、譜面から解放される事もなかなか気持ちいい事です。外国に住んで、何時までも辞書を持ちながらの会話はしたくないと同じ事ですね。
来年の課題曲は「新青柳」です~しばらくは辞書が必要だな…。
 
 
 
薫習庵琴古流尺八演奏会で、九州に住んでいる、山口 籟盟氏と一緒に 琴古流名曲の「鹿の遠音」を演奏させて頂いて、本当に貴重な経験になりました。舞台で、二人で鹿の雰囲気を作り上げた、不思議な世界でした。演奏する前は、うまく吹けるかなと、色々気にしますが、いざとなれば、二人の音色の世界になり、周りが気にならなくなりました。国もキャリアも性別も違ったが、舞台に上がったら、それが全く関係なくなり、一つの、音色だけの世界になります。本当によかったです。 
この会では、4曲のうち、3曲は暗譜でした。本曲は吉村先生の側に座らせて頂いて、安心して演奏ができました。吉村先生に感謝しています。
 
私の演奏に関して、当日は色んな方に褒めて頂いた事は本当に嬉しいです。少しでも、三曲合奏の雰囲気に近づいてこれたと感じました。まだまだ長い道が先にあるから、油断はできませんが、今年はこれで目標に達せたかな、と思います。褒めの言葉を素直に受ける事も、所詮は肝心な事でしょうね。 

20151206-001