長谷検校記念くまもと全国邦楽コンクール、予選審査合格の通知を受け本当に嬉しかったです。昨年、京都三曲協会のオーディションに合格し、次に新しいチャレンジが欲しいと思い、長谷検校全国邦楽コンクールへの応募を決めました。平成27年6月7日(日)実施の本選への出場が決まり、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。曲目は杵屋正邦作曲、尺八独奏曲「一定」です。当初は「鹿の遠音」も候補曲にあげていましたが、選考までの期間も短く、「鹿の遠音」を習得し吹奏するには、曲想の理解も不十分であり、技術面においても、まだまだ人前で演奏出来るレベルに至っていないし、それに「鹿の遠音」は伝統的な古典本曲であり、細部にわたり、伝承された通りに表現しなければ、結局中途半端な演奏になると思います。他方「一定」は現代曲であり、人それぞれに理解や演奏の仕方も大きく変わり、自由な表現は許されるのではないかと思い「一定」 に決めました。色々な方の演奏を聴いて参考にし、自分の「一定」を作り上げるのです。指導して頂いている吉村先生にも貴重なアドバイスを沢山頂いて、本当に感謝しています。吉村先生に、本人のイメージを、長時間の心の込もった御指導を頂き、私は師匠の演奏に何度も耳を傾け、その表現に近づけるようにと努力しました。しかし、「僕のままでなくてもいいよ」、と自由にさせて下さる事に一番感謝しています。自分自身で曲の表現を付ける事こそが一番の楽しみです。
2015年03月
先日は、ここ数年飾っていなかったお雛様を、家人が見せてあげたいと、稽古場に飾りましたので、稽古にきたジェシーさんをパチリと写しました。
昨年の7月に、琴古流を学びたいということで私のところに入門した彼女は、私が与えたテーマに対して素直に稽古してくれるので、日々、見違えるように成長しています。他流から来た方の多くはそうなのですが、初めは本曲だけ習いたいという彼女でしたが、外曲で基本をしっかりと身につけてからという私の考えに従って、黒髪から稽古を始めました。
数曲ほど習ったところで、外曲が面白くなってきてとても楽しいというようになりました。
本曲を習うための単なるプロセスということではなくて、三曲合奏の尺八として、吹いていて次々に新しい発見があるからだと言ってくれます。
大変に耳の良い人ですの で、私が使った一瞬の装飾音やスリ手、一音の音運びを聴き分けて質問してきますので、教えている私の方が基本の再確認になっています。
私のところに来た頃の彼女の演奏は、大きなものをもっていながら、小さな型枠の中に押し込められて窮屈そうな吹き方でしたので、私が最初に言ったことは、若い人はもっと若者らしく、大きく吹きたいように吹きなさいということでした。
先ずは原木を大きく育ててから、削り込んで形を作っていかなければ決して大きな作品はできないと考えているからです。
現在は、私のもとで琴古流竹盟社師範となって、蒿盟ジュニアを目指すと言っておりますので、私自身の励みにもなっております。
年明けに申請しておりました、初伝免状も昨日、竹盟社本部から届きました。
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