邦楽一心

邦楽アンサンブルグループです。箏・三絃・尺八を中心に、洋楽とのコラボも行い、色々なジャンルの曲を演奏しています。

2015年08月

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「御山獅子」を暗譜しました

久し振りにブログを書く時間出来ました。出来事は色々ありますが、なかなか文章を書く間がないです。 
琴古流をやり始めてから一年が経ちました。この一年で気分的にも大分落ち着きました。少し落ち込んだ後、また前向きな姿勢になる事ができて、新しい奏法にチャレンジしています。この一年で、私の音色がまた大分変わったと、吉村先生の言葉です。日々の努力が少しだけでも形になれば、と自分でも嬉しく思っています。今まで道と奏法を否定してるのではなく、むしろ、尺八世界の、もう少し奥に入れたと実感しています。今までに持っていなかった、幅のある、柔らかい音色が出来るようになりました。吉村先生のご指導のお陰です。自分でも分かる程、一年で音色が明確に変わったから、本当に嬉しいです。毎日稽古に励んで、結局「御山獅子」を暗譜出来ました。初めて20分の曲を暗譜しました。最初は無理に思った事は、毎日毎日繰り返して稽古した事で、自然に身に付きました。しかし譜面見る必要がないと、目を瞑りながら自分の音を感じながら演奏が出来るのは本当に気持ちいいな、と新しい発見でした。覚えるまでは時間もかかり、なかなか大変ですが、一度覚えたら、必死に譜面を見なくてもいいです。譜面から解放された感じです…。吉村先生と相談して
、来年は「新青柳」の暗譜チャレンジする事になりました。一年の間ずっと同じ一曲に集中して研究すると、段々と奥が見えて来ると感じたから、是非、来年「新青柳」にチャレンジしたいと思います。 
しかし、それまでには、まず、「御山獅子」の仕上げです。秋、建仁寺で、 師匠の、「吉村蒿盟古典ライブ」の計画が出来て、私も助演で出演させて頂きます。素晴らしい庭を背景に、素敵な演奏家と肩を並べながら演奏が出来るのは本当に貴重な機会で、光栄に思っています。全力を尽くして、その日まで稽古に励みたいと思います。 
前向きな姿勢で頑張ってよかったな、と思えるようになった現在です。尺八演奏家になる道をサポートして下さっている吉村先生に感謝の気持ちで一杯です。

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吉村先生の形見分け

先日は吉村先生に素敵なプレゼントを頂きました。青森ヒバ材の琴古流用の譜面台で、本当に嬉しいです~ 吉村先生の5年以上前の、京都の溝川家具でのオーダーメイドの作品で、譜面台の下に尺八を入れるスペースもあります。貴重なものを頂いて、先生の気持ちはとても嬉しいです。その譜面台はきっと、いつか、教える立場になった時、役に立つと思います。昨日の稽古で直ぐに使ってみました。横に長い琴古流譜が普通の譜面台になかなか乗らない事はいつも困難でした…。7月はリビングに畳スペースができましたが、実は、吉村先生の譜面台はその畳とよくマッチしています。うちの家も、とうとう京都らしくなってよかったです~ 

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茅原先生について…

今日は茅原琮山先生について書きたいと思います。 

尺八と共に、茅原先生との付き合いはもう7年になります…。実は、私は尺八に興味を持ってから、何度も習い始めようとしていたが、結局は三日坊主になりたくなくて、いつも習う手前で尻込みしてしまいました。親はプロの演奏家として活動したにもかかわらず、私には恐らくこの音楽的な才能がないと思い込み、親に音楽をやって欲しいと言われても、空手の世界に逃げ込みました。小学生のころ、フルートを習わされたが、五線譜の説明はどこかで聞き逃してしまい、譜面がちゃんと読めず、結局先生の見本を聴きながらそのメロディーを覚えて、次回には譜面を見てるふりをして、実際には暗譜で吹きました。ある日は、指摘された曲を吹いたが、目の前の譜面とは違う曲でした…。(笑)  ・・・でバレてしまいました…。 
話が少し逸れましたが、この、音楽に自信ない私なのに、7年前尺八を続く事を、茅原先生がよく説得したと思います。体験レッスンに行った後、私は、少し考えてからまた連絡する、と言うつもりでしたが、茅原先生にいきなり、じゃ、また来週同じ時間ですね… と言われて、反論が出来ず、そのまま続く事になりました。恐らく、考えてからでは、やはり、私に音楽的な才能がないから、退いたでしょうね…。尺八をやり出したら、音楽の世界が段々と魅力的になり、音楽を通して、自分の気持ちや感情が表現出来ることを発見しました。茅原先生の御指導もとてもよかった為、少しずつ自信を持つ事ができました。茅原先生の、褒めながらの教え方は私によく合っていたから、自信を持って、成長が出来たと思います。居合いの世界から、厳しい指導には慣れていたが、自信のあるスポーツの世界でしたので、違和感もありませんでした。音楽に才能がないと思っていたからこそ、その段階で、先生に、聞いてられない、下手くそみたいなコメントがあったとしたら、簡単に諦めたかもしれません。茅原先生のレッスンの後は、一度も落ち込んで帰る事はありませんでした。出来が大した事なかった時もいいところを見、よく出来たよ、といつも感じさせて下さいました。勿論、できてない時は、自分にが一番に痛感していますが、先生まで、ああ、この子あかんな…、と言う雰囲気を出してしまったら、倍落ち込んでしまいますね。精一杯頑張ったが、今日は全くできなかったと言う気持ちで帰るのがとても辛いです。これこそは西洋文化かもしれませんが、英会話を習いにきてくれている生徒さんを、よくできたよ、と言う気持ちで帰らせるのは、私にとって、一番の努めだと感じています。

都山流師範に合格した後、琴古流を研究したいという道も、茅原先生に応援して頂いて、琴古流譜面で一緒に吹いて下さっています。

茅原先生にいつも心暖かい御指導を頂いて、今日まで、私がどんな道を選んだとしても、いつも応援して頂いた事は何より嬉しく思っています。茅原先生と出逢わなかったら、尺八はやり始めたとしても、現在まで続いてきている事はないと思います。技量だけではなくて、優しい、思い遣りのある心の持ち方を、今でも毎日教えて下さっています。感謝の気持ちで一杯なのに、なかなか言葉で言い表さないのはよくないところです。

茅原先生、本当に色々有り難う御座いました。これからどんな道を歩むのかは分かりませんが、また応援して頂けたら何より嬉しいです…
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2019年10月6日(日)
場所:葉室山 浄住寺
スライド1

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秋の邦楽2019
2019年11月3日(日)
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